【図解】アングルとは?鋼材の種類・規格と土木・建設現場での使い方

この記事でわかること
アングル(山形鋼)とは何か:断面形状と規格の読み方
等辺山形鋼・不等辺山形鋼の違いと選び方
– 鉄骨構造・仮設工事など土木現場での具体的な活用例


目次

アングルとは何か:定義をシンプルに理解しよう

アングルとは、断面がL字形をした形鋼(鋼材)のことです。

正式名称は山形鋼(やまがたこう)で、2枚のフランジが直角に交わった形をしています。
軽量でありながら曲げ・ねじれに強く、鉄骨構造・仮設材・架台など幅広い用途に使われます。

  • 等辺山形鋼:2辺の長さが等しい(例:L-65×65×6)
  • 不等辺山形鋼:片辺が長い(例:L-75×50×6)で、スペースが非対称な取付部に使用

アングルの種類と規格

アングル(山形鋼)の種類と規格

等辺か不等辺かで2種類に分類されます。

種類記号特徴規格例
等辺山形鋼L両辺の幅が等しいL-65×65×6
不等辺山形鋼L両辺の幅が異なるL-75×50×6

規格の読み方(例:L-65×65×6)

項目意味
L山形鋼(アングル)
65 × 65辺の幅(mm):等辺の場合は同値
6板厚(mm)

JIS規格(JIS G 3192)に基づき、辺幅 25〜200 mm・板厚 3〜20 mm の範囲で標準化されています。


具体的な計算例・断面性能

断面積と単位重量の計算例(L-65×65×6 の場合)

断面性能
断面積7.53 cm²
単位重量5.91 kg/m
重心位置(Cx)1.89 cm(辺端から)
断面二次モーメント(Ix)27.2 cm⁴
断面係数(Zx)5.6 cm³

重量計算の基本式:重量(kg)= 単位重量(kg/m)× 長さ(m)

例)L-65×65×6 を 6m 使用した場合:5.91 × 6 = 35.5 kg

断面二次モーメント(Ix) は部材の曲げ剛性を表し、値が大きいほど変形しにくくなります。
断面係数(Zx) は許容曲げ応力度と組み合わせて断面耐力を計算するのに使います。


土木・建設現場での活用場面

アングルはさまざまな場面で使われる万能鋼材です。

  • 鉄骨構造の二次部材:梁・柱の補強、ブレース接合部の当て板
  • 仮設工事:足場つなぎ・支保工の部材として使用
  • 排水溝・グレーチング受け:L字断面を溝枠として設置
  • 機械・設備架台:ポンプ・電気盤を支える架台フレーム

  • 型枠支保工:スラブ型枠の受け材として使用



  • ブレース材(対角補強):建物・架台の対角方向に配置して水平剛性を高める。例として、スパン 5m の架台に L-65×65×6 を使用すると、座屈耐力が確保できます。


選定のポイント:荷重が大きい場合は等辺山形鋼の大サイズ、スペースが限られる場合は不等辺山形鋼を選びます。 (関連記事: 橋梁とは?種類・構造・主要部材を土木の視点でわかりやすく解説


まとめ:アングルの基本チェックリスト

  • ☐ アングル=L字断面の山形鋼であることを理解した
  • 等辺・不等辺の違いと規格の読み方を覚えた
  • JIS G 3192 が適用規格であることを確認した
  • ☐ 単位重量から重量計算ができる
  • ☐ 用途に応じたサイズ選定の基準を把握した

FAQ

Q1. アングルとチャンネルの違いは何ですか?
アングルは断面がL字形、チャンネル(溝形鋼)はC字形(コの字形)です。チャンネルはアングルより曲げ剛性が高くなります。

Q2. 等辺と不等辺はどう使い分けますか?
両方向に等しい力がかかる場合は等辺、一方向に長い取り付けスペースが必要な場合は不等辺を使います。

Q3. アングルの材質は何ですか?
一般構造用圧延鋼材(SS400)が最も一般的です。耐候性が必要な場合は SMA 材を使います。

Q4. 溶接とボルト接合、どちらが多いですか?
現場施工ではボルト接合が主流です。工場製作では溶接も多用されます。

Q5. アングルの「65×65×6」の6は何の数字ですか?
板の厚さ(mm)です。板厚が大きいほど断面積・重量・強度が増します。

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