
緑化舗装って何?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- 緑化舗装とは?
- 緑化舗装の特徴
- 緑化舗装の適用場所
- 緑化舗装の施工手順
- 緑化舗装のメリット、デメリット
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
本記事では、緑化舗装について解説したいと思います。
この記事を読めば、舗装の初歩的な知識が身につきます。
目次
緑化舗装とは?

緑化舗装は、舗装面に植物を取り入れることで、環境負荷の軽減や景観の向上を図る手法です。
具体的には、コンクリートブロックの隙間に芝生やタマリュウなどを植える「緑化ブロック」が一般的で、主に駐車場や歩道などで利用されています。
緑化舗装の特徴

- 環境改善効果:植物の蒸散作用により、周囲の気温を下げ、ヒートアイランド現象の緩和に寄与します。
- 断熱・保温効果:夏は熱の侵入を防ぎ、冬は熱の放出を抑えることで、建物の省エネルギー化に貢献します。
- 景観向上:緑豊かな景観は、心理的な安らぎや企業のイメージアップにもつながります。
緑化舗装の適用場所

- 駐車場:緑化ブロックを用いた駐車場は、雨水の浸透性が高く、都市型洪水のリスク軽減にも寄与します。
- 屋上:屋上緑化は、建物の断熱性向上や雨水の流出抑制に効果的です。
緑化舗装の施工手順
- 設計・計画:対象エリアの構造や日照条件を考慮し、適切な植物や工法を選定します。
- 下地準備:排水性や耐荷重性を確保するための基盤整備を行います。
- 防水・防根対策:特に屋上や壁面では、防水層や防根シートの設置が重要です。
- 植栽・施工:選定した植物を植え、必要に応じて灌水システムを導入します。
- メンテナンス:定期的な水やり、剪定、害虫対策などの維持管理が求められます。
緑化舗装のメリット・デメリット
メリット
- 環境への貢献:気温の上昇抑制や雨水の浸透促進など、都市環境の改善に寄与します。
- 省エネルギー:建物の断熱性向上により、冷暖房の使用を抑制できます。
- 景観美化:緑豊かな空間は、住民や利用者に安らぎを提供し、地域の魅力向上にもつながります。
デメリット
- 初期費用の増加:通常の舗装に比べ、材料費や施工費が高くなる傾向があります。
- 維持管理の手間:植物の手入れや害虫対策など、定期的なメンテナンスが必要です。
- 構造への影響:屋上緑化では、建物の耐荷重や防水性への配慮が求められます。
緑化舗装は、環境改善や景観向上に寄与する一方で、適切な設計と維持管理が不可欠です。
導入を検討する際は、専門業者と相談し、建物の構造や利用目的に応じた最適な方法を選択することが重要です。
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