【図解】セメントとは?セメントミルク、モルタル、コンクリートの違いを超簡単解説!

悩んでいる人

コンクリートに使われるセメントって何?セメントミルクとモルタルってどう違うの?土木初心者でよくわからない。周囲になかなか聞けない。

こんな悩みに答えます。

本記事の内容
  • セメントとは?
  • セメントミルクとは?
  • モルタルとは?
  • コンクリートとは?
  • セメント、セメントミルク、モルタル、コンクリートの違い
  • この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。

本記事は、土木でよく使うコンクリートについて解説します。

この記事を読めば、コンクリートの超基礎的な知識が身につくはずです。

土木初心者が必死に調べて書いた記事です。間違いがあれば教えてください。

目次

セメントとは?

◇コンクリート・モルタル・セメントの違いとは?◇|ガイソー横須賀店|住まいの外装リフォーム専門店

セメントは、モルタルやコンクリートの主成分となる粉末状の結合材のことです。

水と混ぜることで化学反応(硬化反応)を起こし、強固に固まります。一般的にポルトランドセメントが最もよく使われます。石灰石、粘土、珪石、酸化鉄などを焼成・粉砕した粉末です。

用途
  • モルタルやコンクリートの原料
  • 地盤改良材や補修材の成分
  • 硬化性を利用して接着剤や補修材としても使用される

セメントミルクとは?

9.セメントミルク | 若松建設株式会社

セメントミルクとは、セメントと水を混ぜた液体状の材料です。

非常に流動性が高く、サラサラしていて、細かい隙間にも入り込みやすいです。水分が多いため、強度はモルタルやコンクリートに比べて低いのが一般的です。

用途
  • 地盤改良(グラウト材として注入)
  • 補修工事(ひび割れ充填、コンクリートの接着剤として使用)
  • 薬液注入工法(地盤沈下対策)

モルタルとは?

左官工事とは!?工事のやり方やモルタル塗りの流れ | コラム

モルタルとは、セメントミルクに砂を加えたペースト状の材料です。

砂が入ることで強度が増し、セメントミルクより硬化後の強度が高いのが特徴。ただし、砂利を含まないためコンクリートよりは弱いです。

用途
  • 仕上げ材(コンクリートの表面仕上げ、左官仕上げ)
  • 接着材(タイルやレンガの貼り付け)
  • 補修材(コンクリートのひび割れ補修)
  • 薄層構造物(ブロックの目地材など)

コンクリートとは?

床版コンクリート打設 | 宇野重工株式会社

コンクリートとは、モルタルに砂利(粗骨材)を加えた材料です。

砂利(粗骨材)を含むことで、硬化後の強度が大幅に向上。最も強度が高く、構造材として幅広く使われます。モルタルよりも圧縮強度が高く、建築・土木構造物に最適です。

用途
  • 建築構造物(建物の柱、梁、床、基礎)
  • 橋やダムなどの土木構造物
  • 道路・舗装
  • プレキャストコンクリート製品(ブロック、パイルなど)

セメント、セメントミルク、モルタル、コンクリートの違い

セメント、セメントミルク、モルタル、コンクリートの違いについて、比較表を作成しました。

項目セメントセメントミルクモルタルコンクリート
成分セメント単体セメント+水セメント+水+砂セメント+水+砂+砂利
強度– (粉末のため硬化しない)低い中程度高い
用途モルタルやコンクリートの原料地盤改良、ひび割れ補修、注入工法仕上げ、接着、補修、目地材建築・土木構造物、道路、基礎
金額(相対的)★★☆☆☆(比較的安価)★★☆☆☆(材料費は安いが施工コストがかかる)★★★☆☆(やや高め)★★★★☆(施工量によるがコストは高め)
  • セメントは、単体では粉末で、水と反応すると硬化する結合材。
  • セメントミルクは、水と混ぜた液状で、流動性が高く注入や補修に使用。
  • モルタルは、セメントミルクに砂を加えたペースト状で、接着や補修、仕上げに適している。
  • コンクリートは、モルタルに砂利を加えて強度を増したもので、建築や土木構造物に使われる。

つまり、セメントミルク → モルタル → コンクリートの順に強度が増していくと考えるとわかりやすいです。

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