【図解】野面石とは?間知石、玉石、雑割石、割石との違いについて簡単解説!

悩んでいる人

野面石って何?間知石、玉石、雑割石、割石との違いは何?土木初心者でよくわからない。周囲になかなか聞けない。調べても出てこない。

こんな悩みに答えます。

本記事の内容
  • 野面石とは?
  • 間知石とは?
  • 玉石とは?
  • 雑割石とは?
  • 割石とは?
  • 野面石、間知石、玉石、雑割石、割石の違い
  • この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。

この記事を読めば、石材の初歩的な知識が身につきます。

土木初心者が必死に調べて書いた記事です。間違いがあれば教えてください。

目次

野面石(のづらいし)とは?

野面石 (のづらいし)とは、自然のままの石のことです。

引用元:アイエスアイサービス
特徴
  • 不規則な形をしており、荒々しい表面を持つ
  • 天然の風化した石や岩を利用したものが多い
  • 積み上げる際、隙間や凹凸が多いため、積み方に技術が必要
  • 用途:石垣、擁壁、伝統的な建築物
  • メリット:見た目が自然で風格がある

間知石(けんちいし)とは?

間知石 (けんちいし)とは、石垣や擁壁に用いる土木建築材料のことです。

引用元:住まいのオーダーメード館403

野面石は自然な石なのに対し、間知石は積み上げるために四角錐体切って加工されています。

詳細については、以下の記事をご覧ください。

玉石(たまいし)とは?

玉石とは、流水や風化など自然の作用で丸みを帯びた楕円形の石のこと。

引用元:NeatGardenスタッフブログ
特徴
  • 自然に丸く磨かれた石で、表面が滑らか。
  • 見た目や施工が簡単で、柔らかな印象を与える
  • 用途:護岸工事や河川工事
  • メリット:積みやすく、施工が簡単でコストも低い

Wikipediaによると

土木工学における「玉石」の定義は特に大きさにおいて一様ではない。

国土交通省・土木工事共通仕様書では「玉石は、天然に産し、丸みをもつ石で通常おおむね15cm〜25cmのものとし、形状はおおむね卵体とし、表面が粗雑なもの、うすっぺらなもの及び細長いものであってはならない。」としている[1]。

引用元:玉石 – Wikipedia

大きさも概ね決まっており、形は自然に丸みを帯びたもの。野面石とは少し違うようですね。

雑割石(ざつわりいし)とは?

雑割石とは、控えの2面が切り取られた石のことです。

引用元:株式会社アースロック
特徴
  • 野面石を規則的に割った石
  • 見た目の自然さが強調され、荒々しい印象が出せる
  • 用途:主に土木工事や石垣などに使われ、特に強度を求められない場所での使用が一般的
  • メリット:価格が安く、施工が比較的簡単

「間知石と似てるな」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、控えの形が少し違います。

引用元:石積みの基礎知識 | 宮下建設工業株式会社 石材部

割石(わりいし)とは?

割石とは、形を決めず野面石を割ったものです。

引用元:株式会社アースロック
特徴
  • 人工的に割った石で、形にばらつきがある
  • 見た目の自然さが強調され、荒々しい印象が出せる
  • 用途:主に土木工事や石垣などに使われ、特に強度を求められない場所での使用が一般的
  • メリット:積むのには熟練の技術が必要

控えの2面が切り取られているのが「雑割石」、形を決めずにただ割っただけなのが「割石」です。

野面石、間知石、玉石、雑割石、割石の違い

間知石と間知ブロックの違いを簡単にまとめました。

スクロールできます
項目野面石間知石玉石雑割石割石
形状不規則直方体楕円形四角錐不規則
加工なしありなしありあり
用途石垣、歴史的建築物擁壁、土留河川工事、仮設石垣、歴史的建造物石垣、歴史的建造物
施工(擁壁)熟練技術が必要簡単比較的簡単熟練技術が必要
強度低い高い比較的高い低い

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