
間隙水圧って何?全応力、有効応力と何が違うの?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- 間隙水圧とは?
- 間隙水圧の求め方
- 間隙水圧、全応力、有効応力の違い
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
本記事では、間隙水圧について解説したいと思います。
この記事を読めば、設計の初歩的な知識が身につきます。
目次
間隙水圧とは?

間隙水圧(かんげきすいあつ)とは、土壌中の粒子間に存在する水が持つ圧力のことです。
飽和した土壌では、土粒子の隙間が水で満たされており、この水が外部からの荷重や変形に対して圧力を発生させます。この圧力は、土壌の変形や強度特性に大きな影響を与えます。
間隙水圧の求め方
間隙水圧は、以下のような方法で求めることができます。
- 直接測定:マノメータや圧力センサーを用いて、土中の水圧を直接測定します。
- 理論的計算:土壌の全応力(σ)と有効応力(σ’)の関係式を用いて、間隙水圧(u)を求めます。
この関係は、テルツァギーの有効応力原理に基づいており、以下の式で表されます
σ = σ’ + u
間隙水圧、全応力、有効応力の違い

- 全応力(σ):土壌が受ける外部からの総合的な応力であり、土粒子と間隙水の両方が負担します。
- 間隙水圧(u):土粒子間の水が持つ圧力で、全応力の一部を担います。
- 有効応力(σ’):土粒子間の接触力による応力で、土壌の強度や変形特性に直接影響します。
これらの関係は、以下の式で示されます。
σ = σ’ + u
この式から、間隙水圧が増加すると有効応力が減少し、結果として土壌のせん断強度が低下することがわかります。
特に非排水せん断条件下では、間隙水圧の変化が有効応力に大きな影響を与えます。
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