
タンパとランマーって何が違うの?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- タンパとは?
- ランマーとは?
- タンパとランマーの使い分け
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
本記事では、タンパとランマーについて解説したいと思います。
この記事を読めば、締固め施工の初歩的な知識が身につきます。
目次
タンパとは?

「タンパ」は一般的な名称で、正式には「プレートコンパクター」や「プレートランマー」と呼ばれます。
- 構造・動作原理
→ 平らな鉄板(プレート)が上下に振動・加振して地面を締固める - 特徴
→ 広い面積を効率よく締固めできる
→ 動作は「振動+荷重」で比較的なだらか - 適した作業
→ 砂・砕石・アスファルトなど比較的粒度が細かい材料
→ 駐車場・歩道・路盤工事などの広い平坦な面 - メリット
→ 作業面が広い→短時間で広い範囲
→ 扱いやすい - デメリット
→ 狭い場所・凹凸の多いところには不向き
ランマーとは?

一般的に「ランマ」「タンピングランマー」「打撃式締固め機」と呼ばれます。
- 構造・動作原理
→ 小さな接地面の底板が上下に大きくストロークして打撃する - 特徴
→ 強い打撃で深い層まで締固める
→ 動作は「跳ねるような打撃運動」 - 適した作業
→ 粘土質土・埋戻し土・細かい砂利など粒度が細かく湿り気がある土
→ 狭い場所(溝・基礎周り・配管周囲)など局所的な締固め - メリット
→ 深い締固め能力
→ 狭い場所・凹凸地形でも使える - デメリット
→ 作業面積が狭い→広い場所は時間がかかる
→ 扱いに少し慣れが必要(跳ねる動きがあるため)
タンパとランマーの使い分け
タンパの主な用途
用途 | 内容 |
駐車場の路盤作り | 砕石・再生砕石の締固め(広く平らな面を締固める) |
歩道やアスファルト舗装の転圧 | アスファルトや砂利を広く均一に締固める |
住宅の庭・アプローチ作り | 防草シート下や砂利敷きの基盤を固める |
犬走り・境界周りの地盤整備 | 住宅周りの砕石敷きの締固め |
造成地の表面仕上げ | 平坦面の最終締固め・表面均し |
→ 広く・浅く・平らな面を短時間で締固めたいときに有効
ランマーの主な用途
用途 | 内容 |
配管工事の埋戻し | 配管・上下水道管の周りの埋戻し土の締固め |
基礎工事の掘削部埋戻し | 狭い溝や基礎の側面周りの埋戻し締固め |
擁壁・ブロック塀周りの埋戻し | 擁壁の裏込め土などの締固め |
フェンス・ポール建柱部の埋戻し | 支柱の周囲の土をしっかり固める |
小規模の盛土や地盤改良 | 粘土質・湿った土の締固め |
→ 狭い・深い・局所的な場所で、しっかり締固めたいときに有効
ざっくりした使い分け
作業条件 | 使う機械 |
広い・平坦・砕石や砂・アスファルト | タンパ(プレートコンパクター) |
狭い・凹凸・粘土質・埋戻し・配管周り | ランマー |
コメント