
補助金と交付金の違いって何?同じ国からもらえるお金だよね?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- 補助金とは?
- 交付金とは?
- 負担金とは?
- 補助金、交付金、負担金の違い
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
国土交通省における「補助金」「交付金」「負担金」は、いずれの国が地方公共団体や関係機関に資金を与える制度であっても、それぞれの資金の性質や使い道、関係性に違いがあります。
本記事では、補助金、交付金、負担金について解説したいと思います。
この記事を読めば、予算管理の初歩的な知識が身につきます。
目次
補助金(ほじょきん)とは?

概要
- 国が特定の事業や目的を支援するためにお金を出すもの
- 地方自治体等の事業を行い、その一部を国が負担
- 国が使い道を詳細に指定する
特徴
- 目的が限定的(例:橋の耐震補強)
- 国と地方で費用を負担する
- 事業ごとに申請・実績報告が必要
例
- 道路整備のための「社会資本整備総合交付金(補助事業部分)」
交付金(こうふきん)とは?

概要
- 国が一定の政策目的を示し、その実現に向けて自治体に柔軟な使い道を認めてお金を出すもの
- 使い方の自由度が高く、地方自治体の裁量が大きい
特徴
- 包括的・政策的な支援
- 補助金より自由度が高い
- 目的に沿って内容を決定
例
- 社会資本整備総合交付金(交付金部分)
負担金(ふたんきん)とは?
概要
- 国と地方や他の団体が共同で行う事業に対して、地方が費用の一部を負担する
- 国が主導して行う事業の「費用の一部を地方にも負担させる」
特徴
- 国が主体となる事業に、地方が協力金のように資金を提供
- 地方の意思より、国の主導性が強い
- 「○○負担金」という形で国の会計に入る
例
- 道路整備での地方負担分
補助金、交付金、負担金の違い
項目 | 補助金 | 交付金 | 負担金 |
---|---|---|---|
お金の出し手 | 国 | 国 | 地方等(国に支払) |
お金の受け手 | 地方等 | 地方等 | 国 |
事業執行 | 地方(国は支援) | 地方(国は目的の提案) | 国(地方は費用協力) |
使い道の自由度 | 低い | 高い | なし(国が指定) |
関係性 | 国→地方への支援 | 国→地方へのサポートを含む | 地方→国への費用負担 |
イメージで言うと・・・
- 補助金:国「この橋をこう作るなら、半分お金出ますよ」
- 交付金:国「地域の交通よくしてね、使い道は任せるよ」
- 負担金:国「この道路、国が作るけど費用の一部は出してね」
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