
切削オーバーレイって何?舗装打ち替えと何が違うの?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- 切削オーバーレイとは?
- 切削オーバーレイの施工手順
- 切削オーバーレイのメリット
- 切削オーバーレイのデメリット
- 切削オーバーレイと舗装打替えの違い
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
本記事では、切削オーバーレイについて解説したいと思います。
この記事を読めば、舗装の初歩的な知識が身につきます。
目次
切削オーバーレイとは?

切削オーバーレイとは、既存の舗装舗装路面を一部削り取った後に、新しい舗装(通常はファルスト混合物)を重ねて施工する舗装補修工法です。
切削オーバーレイの施工手順
一般的な施工手順は、以下の通りです。
- 現地調査・測量
舗装の損傷状態や必要な切削深さを確認します。 - 切削作業
専用の切削機を使用して、そこに舗装装着の表層または必要な深さまで削ります。段差やわだち掘削の補正も行われます。 - 清掃・処理
後の路面を清掃し、必要に応じてタックコートを散布します。 - オーバーレイ施工
アスファルト混合物を敷きならし、ローラーで転圧して仕上げます。 - 仕上げ・点検
平坦性や仕上がりを確認し、交通開放前に最終点検を行います。
切削オーバーレイのメリット、デメリット
メリット
- コスト削減:全面打ち替えよりも経済的
- 短工期:施工が比較的早く終わる
- 環境負荷低減:既存舗装の多くを再利用でき、廃材が少ない
- 交通への影響が少ない:部分的な施工が可能
デメリット
- 小規模施工は不向き:切削機が大きいため、狭小・小規模の施工は不向き、割高となる
- 耐久性が低い:表面だけ剥ぎ取るため、舗装打替えと比較してやや耐久性は劣る
切削オーバーレイと舗装打ち替えの違い
項目 | 切削オーバーレイ | 舗装打替え |
---|---|---|
施工方法 | 表層を削って上に | 舗装を完全に剥がして新設 |
費用 | 安い | 高い |
工期 | 短い | 長い |
対応できる損傷 | 表層の摩耗、ひび割れなど軽度~中程度 | 構造の損傷、深部の劣化などの重さ |
耐久性 | 中程度(施工状況に依存) | 高い(新設に準ずる) |
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