
グルービング工法って何?あの道路の縦線に何の意味があるの?土木初心者でよくわからない。周囲にも聞けない。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- グルービング工法とは?
- グルービング工法の目的
- グルービング工法の施工方法
- グルービング工法の適用場所
- グルービング工法のメリット
- グルービング工法のデメリット
- グルービング舗装はバイクに不向き
- この記事を書いてる人

この記事を書いてる私は、県土木職員5年経験した土木初心者。知識ゼロでもわかる初心者向けに土木情報を発信しています。
本記事では、グルービング工法について解説したいと思います。
この記事を読めば、舗装施工の初歩的な知識が身につきます。
目次
グルービング工法とは?

グルービング工法とは、舗装の表面に細長い溝を削る工法です。
グルービング工法の目的
グルービング工法の目的は、以下のとおりです。
- すべり抵抗の増加:路面に溝を刻むことでタイヤとの接地性が高まり、滑り止め効果が向上します
- 排水性向上:雨天時、タイヤと路面の間に水膜ができる「ハイドロプレーニング現象」を防ぎます
- 走行安全性の向上:総合的にブレーキ性能が向上し、事故防止につながります
グルービング工法の施工方法

- 特殊なグルービングマシンを使用して、コンクリート表面に規則正しく溝を削ります
- 溝の深さは通常3〜6mm程度、幅は3〜5mm程度、間隔は20〜30mmが標準です
- 施工時には、騒音や粉塵の対策(吸塵装置を併用するなど)も行われます
グルービング工法の適用場所
- 高速道路
- トンネル出入口付近
- 橋梁のジョイント部
- 滑走路(空港)
- 急カーブ区間
グルービング工法のメリット
- 滑り事故の減少
- 雨天時でも安定した走行性
- 比較的短時間で施工できる
- コンクリート舗装にも適用可能
グルービング工法のデメリット
- 施工時に粉塵・騒音が発生する
- 溝が深すぎると路面劣化が進む場合がある
グルービング舗装はバイクに不向き
結論から言うと、バイク乗りがグルービング舗装を嫌うのは、タイヤが「取られる」気がするからです。
バイクのタイヤが溝に沿って少し動いてしまう(ハンドルが取られる)現象が起きます。特に、溝が太かったり深かったりすると、「フラフラする」「勝手にハンドルが動く」みたいな不安定な感じがします。
バイクは車と違って二輪なので、ちょっとの不安定さがすぐ転倒する危険につながります。
バイクは「安定性」が非常に重要なので、少しでもふらつく路面はライダーにとっては恐怖なんですね。

だからバイク乗る方は、「グルービング舗装イヤだ」ってよく言われます。
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