【土木初心者向け】植生工とは?選定方法をかんたん解説!

悩んでいる人

植生工って種類がたくさんあってわからない。選び方もよくわからない。わかりやすく解説してるサイトもないし。上司、先輩にもなかなかきけないし。

こういった悩みに答えます。

本記事の内容
  • 植生工とは?
  • 植生工の種類と特徴をかんたん解説【6種類】
  • 植生工の選定で気をつけること

私も土木について詳しくありません。

なので、書籍、インターネット、上司、先輩を利用して情報をかき集め、かんたんにまとめてみました!

もしよろしければ参考にしてください!

目次

植生工とは?

植生工とは、植物を植えて法面の保護をする工法です。

土砂や雨から、植物の葉っぱ・根が斜面を守ってくれるというわけです。

斜面に草が生えているのは、実はわざとなんですね。

植生工の種類と特徴をかんたん解説【6種類】

植生工6種類をかんたんに解説します!

  1. 植生マット工
  2. 植生シート工(標準品)
  3. 植生シート工(環境品)
  4. 植生筋工
  5. 筋芝工
  6. 張芝工

①植生マット工

植生マット工は、植物の種と肥料袋がついたネットを釘で斜面に固定させる工法です。

1:0.8よりゆるい勾配の切土法面に使います。

②植生シート工(標準品)

植生シート工(標準品)は、植物の種がついたネットを釘で斜面に固定させる工法です。

1:1.5よりゆるい勾配の盛土法面に使います。

植生マットと植生シートの違い
  • 植生マット:肥料袋がついている。切土法面。
  • 植生シート:肥料袋がついていない。盛土法面。

③植生シート工(環境品)

植生シート工(環境品)は、植物の種がついたネットを釘で斜面に固定させる工法です。

1:1.5よりゆるい勾配の盛土法面に使います。

植生シート(標準品)と植生シート(環境品)の違い
  • 植生シート(標準品):自然分解しないので、シートの構成品が残る。
  • 植生シート(環境品):自然分解するので、シートの構成品が残らない。

④植生筋工

植生筋工は、植物の種を土羽打ちのときに水平に挿入しながら施工する工法

※土羽打ちがわからない方はこちら「【図解】盛土とは?埋戻や切土との違いを簡単解説【注意点もあり】」を参考に。

1:1.5よりゆるい勾配の法面に使う。

せまい範囲でしか施工ができないため、あまり使われない工法のようです

⑤筋芝工

筋芝工は、法面に一定間隔で芝を埋めていく工法です。

1:1.5よりゆるい勾配の法面に使います。

公園整備など、造園効果が必要な場合のみ使います。

⑤張芝工

張芝工は、法面全体に芝を埋めていく工法です。

1:1.0よりゆるい勾配の法面に使います。

公園整備など、造園効果が必要な場合のみ使います。

植生工の選定で気をつけること

植生工の選定で気をつけるのは、以下の点です。

  1. 法面の種類
    • 盛土法面であれば、基本植生シートを使いましょう。
  2. 勾配
    • 勾配が1:0.8より急なら、植生工以外の法面保護を検討します。
  3. 造園
    • 公園など景観が求められる場合は、芝を使った植生工を検討します。

上記3点をチェックすれば、適した植生工が選択できるはずです。

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