【超簡単】土木における土量計算の考え方【例題あり】

悩んでいる人

土量計算がわからない、、、。初歩的すぎて、上司、先輩に聞きづらい。

こんなお悩みを解決します!

本記事の内容
  • 土量変化率
  • 土量計算の考え方

わたしも最初苦手でしたが、考え方がわかれば超簡単です!

例題も用意してますので、ぜひチャレンジしてみてください!

目次

土量変化率

土量の変化率について解説します。

土量変化率とは?

土量変化率とは、地山土量を1.0としたときの、ほぐし土量や締固め土量の体積比のことを言います。

  • 地山土量:「掘削前」のもともの山にある土量
  • ほぐし土量:「掘削後」のほぐれた土量
  • 締固め土量:「締め固め後」の固くなった土量

土量変化率

  •  L = ほぐし土量 ÷ 地山土量
  •  C = 締固め土量 ÷ 地山土量

個人的に、上の式は覚える必要ないと思っています。

なぜなら、土量計算はテストではないので、わからないなら調べればいいからです。

なので、言葉だけ覚えておきましょう!

土量の性質

とても重要な「土量の性質」を解説します。

重要な性質は、状態によって体積が変わることです。

体積の大きい順に並べると、ほぐし土量>地山土量>締固め土量となります。

わかりやすく、絵にしてみました。

上の絵の通り、地山土量より、ほぐし土量が多くなります。

地山土量より、締固め土量は少なくなります。

ここが基礎の基礎になるので、覚えておきましょう!

土量計算の考え方

土量計算ですが、重要なポイントは、すべて地山土量に変換することです!

例題1

地山土量200㎥を掘削して、運搬します。では、このときの運搬土量はいくらでしょう。

※土量変化率 L=1.2、C=0.8とする。

答え:240㎥

解説:200(地山)×1.2=240(運搬)

運搬土量は、「ほぐし土量」です。そして、さきほど「地山土量よりほぐし土量が多くなる」ことを説明しました。つまり、この答えが地山土量より多くなっていなければおかしいのです。こういった根本的な知識を頭にいれておくことで、計算ミスを減らすことができます。

例題2

運搬する土量が300㎥あります。では、このときの盛土量はいくらでしょう。

※土量変化率 L=1.2、C=0.8とする。

答え:200㎥

解説:300(運搬)÷1.2=250(地山)

250(地山)×0.8=200(盛土)

一旦、地山土量に変換します。運搬土量が300㎥で、地山土量が250㎥になっているので、運搬土量>地山土量になっています。なので、根本的な問題はなさそうです。

次に、地山土量250㎥を盛土量(締固め土量)に変換します。答えの200㎥は、地山土量>締固め土量なので、こちらも問題なさそうです。

例題3

地山土量が6000㎥あります。この地山土量のうち、3000㎥を盛土に使います。

このときに、運搬する残土量はいくらでしょう。

※土量変化率 L=1.2、C=0.8とする。

答え:

解説:3000(盛土)÷0.8=3750(地山)

6000(地山)ー3750(地山)=2250(残土・地山)

2250(残土・地山)×1.2=2700(残土・運搬)

こちらも同様に、一旦、地山土量に変換。その後で、引き算をし、残土を計算します。

計算する際は、常に「ほぐし土量>地山土量>締固め土量」を意識しましょう!

まとめ

参考書、他サイトには、LとCを使った公式のようなものがたくさんあります。

しかし、私はすべて覚える必要はないと思います。

実際に、先輩、上司に聞いても、公式を利用して計算している人は1人もいませんでした。理由は単純で「覚えていられないから」です。途中でも話しましたが、土量計算はテストではありません。いくらでも調べていいんです。

たしかに、土量変化率の公式がすべて頭に入っていることは素晴らしいことです。

でも、重要なことは、公式を覚えて「早く」計算することではなく、「正確な」計算をすることのはず。

公式ではなく、ぜひ「考え方」を身につけてほしいと思います!

この記事を読んで、少しでもあなたの役にたてば幸いです!

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